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作成日 | 更新日 | 影響を受けるバージョン | 修正バージョン |
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| Drive Eraser 7.4以下 | Drive Eraser 7.5 |
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- Lenovo Thinkpad E590, L480, P51, P52, T460s, T470, T470s, T570, T580, X270, X280, X390
- Lenovo Yoga 370, X380, X390
- Lenovo ThinkCentre M715q, M910
- Lenovo X1 Carbon
- Lenovo X1 Carbon Yoga
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この問題に対する回避策は以下の4種類です。
回避策1: 起動パラメータ「flr=forced」を使用してBDEを起動します。同時に、より詳細なログを収集できるように「loglevel=7」も追加してください。
回避策2: 最初の消去が失敗した後、同じセッションつまり再起動せずん、同じ消去規格を指定してドライブを再消去してみてください。※最初の消去試行の際にドライブのロック状態が変化し、2回目の消去が成功することがあります。
回避策 3: Physical Presence Interface (PPI) およびTCGコマンドをサポートしているマシンであれば、消去コマンド (主にTCGコマンド) を妨げるセキュリティ機能 (ブロックSID認証) を無効化できる可能性があります。これを行うためには、あらかじめDrive Eraser Configuration Toolを用いてBlancco Drive Eraserイメージの設定項目「ブロックSID認証を無効化」を有効化してください。この設定に基づいてDrive Eraserはマシンを再起動し、ユーザーにセキュリティ機能の無効化をうながす画面を表示します。その後、Drive Eraserが起動し、消去を再試行できます。
回避策4: 前述の回避策でも成功に至らない場合の回避策は、物理的な作業を必要とします。
4a) ドライブの「PSID Revert」(PSIDリバート) と呼ばれるTCGコマンドを用いて消去する。しかし、このコマンドを実行するには、ユーザーがマシンを開けて事前にPSIDを調べておき、Drive Eraserの消去実行時の画面にPSIDを入力する必要があります。
- 前提条件: ドライブが「PSID Revert」コマンドをサポートしている必要があります (これはDrive Eraserの画面から確認できます) 。
- 欠点: マシンを手で開けてドライブのラベルに印刷されているPSIDを調べてからマシンを再起動し、Drive Eraserの画面にPSIDを入力する必要があります。
4b) マシンを開けてドライブを取り外し、ドライブをロックする機能をもたない別のマシンに接続して再消去する。
- 前提条件: 消去を再試行するためにロックをかけないマシンを特定する必要があります。
- 欠点: マシンを手動で開けてドライブを取り外し、別のマシンに接続し、Drive Eraserで別のマシンを再起動してドライブを再消去する必要があります。
4c) ドライブのファームウェアをアップグレードする (新しいドライブファームウェアがTCGコマンドをサポートする場合、回避策3が機能する可能性があります) 。
- 前提条件: ドライブファームウェアにアクセスし、リリースノートを確認してこの手順を正当化するものがあるかどうかを確認する必要があります。
- 欠点: ドライブファームウェアをアップグレードするための手動作業が必要であり、メーカーが提供する専用ツールが必要になる可能性があります。
4d) マシンのBIOSをアップグレード (またはダウングレード) する。新しいBIOSバージョンは消去コマンドをブロックする可能性がありますが、古いBIOSはそれらを使用できる場合があります。
- 前提条件: 消去が成功する同一機種のマシンを探し、そのBIOSバージョンをメモしてダウンロードします。同一機種のマシンを消去しているときに、一部が成功し、一部が失敗する場合かつBIOSバージョンに違いが認められた時にこのようなことが可能になります。希望するBIOSバージョンが1〜2年以上前のものであり、メーカーのウェブページからダウンロードできない場合には、ユーザーはBIOSメーカーに相談してそのBIOSを入手しなければなりません 。
- 欠点: BIOSをアップグレードまたはダウングレードするための手動作業が必要であり、メーカーが提供する専用ツールが必要になる可能性があります。
Blanccoは引き続きLenovo社サポート部門と協力しますが、実働環境に影響がある場合は、この問題を直接Lenovo社にご報告いただくことをおすすめします。この事象が発生した場合には、問題のマシン詳細および不具合レポートを添えて新たにサポートチケットを起票してください。引き続きお客様からのご報告を承ります。
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