Blog from May, 2023

主な機能

  • PHEN-8591 - ハードウェア詳細情報
    • Appleコンピュータ製品に対するBEADのハードウェア情報レポートには制約がありましたが、当バージョンでプロセッサとハードドライブ、メモリ等の詳しい情報を取得可能になりました。ただし新たに「BEAD Detailed Hardware Check」というライセンスが必要になります。詳しくは営業担当者にご相談ください。

  • PHEN-10030 - エンタープライズライセンシング
    • Blancco Enterpriseライセンスを使ってAppleコンピュータ製品を処理できるようになりました。

修正

  • 当リリースは様々なバグ修正と安定性の向上を含みます。

注意事項と既知の不具合

  • インストール後、初回の起動には40秒程度かかります。もし起動しない場合は、コンピュータを再起動してください。
  • 理由「Apple configuration error」により、ランダムにデータ消去が失敗することがあります。発生時にはコンピュータを再起動してください。
  • MacBookを消去する際、事前に30%以上充電をしておく必要があります。
  • MacBookに対して指定可能な消去規格はApple iOS Erasureのみです。
  • MacBookのデータ消去中に表示される進捗率が、23%から先に進まなくなって急に「Erased」(消去済)へジャンプして完了します。この画面挙動に関しては、将来のリリースで修正を試みます。
  • 32ビットiOSデバイス(iPhone 4S、iPhone 5, 5C等)は、検査機能のサポート対象外です。
  • 消去やダウンロードの進行中にBMDEを終了するとBMDE Macのクラッシュが発生する可能性があります。
  • 現在、ディスク容量不足の警告機能はありません。理由もなく消去が失敗した場合、最初にMacでディスク容量が不足していないことを確認してください(「このMacについて」→「ストレージ」を開く)。
  • DFUモードでの消去が機能しません。※iPhone 14デバイスの場合。
  • 「写真撮影」を含むワークフローはクラッシュを起こす可能性があります。
  • USBハブやUSBメディアの電源オフや挿抜がシステムを不安定にする場合があります。
  • システム情報:
    • iMac (Intel)とMac Mini (M1)
    • MacOS: Ventura 13.3.1 (a)
    • MacOSとApple Configuratorの最新アップデートを適用。
  • システムの省電力機能やスリープ機能を無効にしてください

    • 無効にしないと、予期しない切断とそれに関連する消去の失敗、処理時間の増加を引き起こす可能性があります。

  • BEAD上でキーボード操作を行うためには、MacOSのキーボード設定画面でキーボードナビゲーションを有効にしてください。
  • Macのシステム整合性保護(SIP, System Integrity Protection)を無効にしてください。詳しくはマニュアルを参照してください。
  • ワークフロー、レポート、ラベルのインポートまたはエクスポートには、USBメディアが必要です。
  • BEADの処理能力
    • iMac(Intel)またはMac Mini (M1)を使用した場合:
      • 最大10台のiOSデバイスを同時に処理可能(Apple iOS erasureまたはOverwirteまたはPurge)。
      • これを超えると「Apple configurationエラー」や「failing USB busエラー」が発生することがあります。
      • また、M1 Mac miniは過負荷によるカーネルパニックが発生して再起動する可能性があります。
      • データ消去を含まない検査機能とカスタム処理の場合、20台以上同時に処理できます。


当リリースでは、Apple社の規約に基づきAppleモバイルデバイス用検査アプリの証明書更新を実施しました。当リリースに含まれる検査アプリのバージョン4.9.1と3.9.8.7の証明書の有効期限は2024年3月19日です。
これに対して、BMDE 4.15に含まれるアプリの有効期限は2023年6月14日です。有効期限切れによる問題を避けるため、BMDE 4.15.1へのアップグレードを強く推奨いたします。

また、2023年6月のBMDEのリリースではレガシー版検査アプリを削除する予定となっています。

修正

  • PHEN-10323 - Android OS 13のSamsungデバイスでのADB無しのファクトリーリセットの不具合。
  • PHEN-10215 - バージョン4.14からSamsungデバイスのADB消去が必ずしも成功しない。
  • PHEN-10369 - BMDE 4.15のBMPとのワークフロー同期が失敗する。
  • PHEN-10376 - A-モデル番号がレポートに記録されない。
  • PHEN-10143 - Samsung S23 - 充電レベルが正確にレポートされない。
  • PHEN-10486 - iPod 6で、カメラテストとビデオテストが「利用できません」になる。
  • SD-5536 - iPod Touchで、前面スピーカーマイクテストと背面スピーカーマイクテストが「未実行」になる。
  • SD-5534 - 「速度の最適化」オプションが有効な場合にBluetoothを複数回許可する必要がある。
  • SD-5547 - 「速度の最適化」オプションが有効な場合にBluetoothテストが省略され、結果が「利用できません」になる。

既知の不具合

  • 当バージョンではAndroid OS 13でのADB無しのファクトリーリセットは有効です。
  • 当バージョンは安定性の改善も含みます。
  • 当バージョンではA-モデル番号とワークフローの同期の不具合は修正済みです。
  • 当バージョンはAndroid商品名の検出と初期化の改善も含みます。
  • iOS設定でWPA3 Wi-Fiを使用して検査を実行した場合、iPhone 7等の古い機種はWi-Fi接続を試行し続けるためにインストール中の状態から進まなくなります。回避するには手動でWi-Fi接続を行ってください。

  • 検査アプリの自動起動(全自動): WPA3 Wi-Fiセキュリティポリシーを指定した場合は、使用するWi-Fi機器も同じポリシーを設定しておく必要があります。
  • 当バージョンのテスト中に次の2種類の不具合がみつかっています: 初期化中状態のデバイスが多数発生した時の画面フリーズと、処理中にデバイスまたはハブが取り外されたときのシステムクラッシュ。
  • Samsung S23ではADB無しのファクトリーリセットが成功しないことがあります。
    • その場合はフォールバックして要注意の状態になるため、手動でADBを有効化してください。

改善とバグ修正:

  • ALBUS-10407, ALBUS-10410, ALBUS-10412 - BDE 7.7.0で発生したNVMeドライブ検出の不具合を修正。
  • ALBUS-9958, ALBUS-10419 - 望ましくない挙動が発生したため、バージョン7.7.1からはALBUS-9958(BMCによるリモート管理機能の改善)を削除。


詳細説明が必要な場合は営業担当者またはテクニカルサポートにお問い合わせください。